曲を作るということ
10代の後半、自分で曲を作るようになり、同じ頃からブルーススプリングスティーンやザ スミス、ニルヴァーナやザ ジャムなどに始まって、60年代や70年代のロックや
ポップス、昔のソウルやR&Bなどにも夢中になり、曲を作ることにどんどんのめり込んでいった。
その頃からもう20年以上経ったことになる。
子供の頃から音楽をやっていたので、曲を作ることは難しいとは思わなかったけれど、
これが自分だと思えるような、この曲の中に自分がいると思えるような、
そんな曲を作れるようになる迄には試行錯誤を繰り返した。
僕にとって曲を作るということは、ギターの弦や鍵盤を指先に感じながら、
心の底にある自分だけの静かな場所へと下りていくこと。
誰もいない、何もない、周りの全ての音が遮断されたその場所で、
メロディーやコードやリズムが聴こえてきて、
まだ誰も聴いたことのない曲が遠くから聴こえてくる。
その瞬間を味わいたくて、僕は曲を作り続けているように思います。