ザ リプレイスメンツの再結成ライブに寄せて
ザ リプレイスメンツが8月24日からトロントで始まるライオットフェスのツアーで
22年ぶりの再結成ライブを行う。
80年代のアメリカのインディーロックでREMと並ぶ影響力を持ちながら、
REMのようには大きくブレークすることのなかったバンド。
カートコバーンやグリーンデイのビリージョー、ライアンアダムスやウィルコなどに
影響を与え、俳優のマットディロンやウィノナライダーも大ファンだったバンド。
僕が彼らを知ったのも90年代の前半、ニルヴァーナやREMを通してだった。
もう既に彼らは解散していたけれど、同じミネアポリス出身のハスカードゥや
ソウルアサイラムと一緒にすぐに大好きなバンドになった。
ポールウェスターバーグのしゃがれた声、彼が作る甘くてほろ苦いメロディー、
パンクから始まってオーソドックスなアメリカンロックやフォークの要素も
取り入れていったバンドの音。
今でもふとした時に、駅から歩いて帰る帰り道や、
レンジでコーヒーを温めている時なんかに彼らの曲を口ずさんでしまう。
なんでもない一日の終わり、彼らの曲を聞きたくなる夜がある。
きっとリプレイスメンツはリプレイスメンツらしく、
特に気負うこともなく8月24日のステージに上がるのだろうと思う。
見に行くことはできないけれど、
そう思うだけで何故か心が温かくなってくるような気がします。