Junji In The Rain

自分の音楽、自分の大好きな音楽の話など

師走に旧友からのメッセージ

去年も同じように書いたような気がするけれども、 今年もクリスマスらしいことも、年末らしいことも特にない。 子供の頃の師走は、家中が目が回る程忙しそうで、年末独特の匂いや音や挨拶の声の中、 土曜日の夕方からやっていた、全日本プロレス中継の暮れの…

今夜はGeneを聞きました

夜のランニング、いつもと違うコースを走って帰ってきたら、 ついこの間までは、まだ工事中だった、新しいショッピングモールがオープンしていた。 真新しい建物の前で足を止めると、乾いた光の中で、小さな男の子が、 まるでこの世の終わりのような、悲しい…

雨の夜のTRAVELIN' BOY

ちょうど出かける時になったら雨が降る。 つい、さっきまで降っていなくても、階段を下りて表に出ると、ポツポツと降り出して、 ああ、またかと思いながら、傘を取りに部屋に戻ることがよくある。 邪魔くさいなと思うけれども、雨に濡れた街のしっとりとした…

ジムモリソンの歌声と走った夜

いつもの夜のランニング、 ジムモリソンの底なし沼のような、あの歌声を頭の中で聞きながら、一時間近く走った。 兄が送ってきた、もう読まなくなった、いらない本の中にジムモリソンの本もあった。 今更、ドアーズかと思いながら、何となく、手に取ってみた…

いつものスタジオで

特に理由があったわけではないけれど、ブログを更新しないまま1か月以上経っていた。 その間に何度か、色々な人たちが一緒にピクシーズの曲をカバーしている、 i phoneのCMを見て、何日か連続でピクシーズのアルバムを聞いたことやら、 僕が小学生、中学生の…

天使のささやきが聞こえてきた帰り道

いつも通る道の途中に小さな小さなバーがある。 夜になると、静かな住宅街に、そこだけ明かりが灯って、 前を通ると、時折、70年代のソウルっぽい音楽がもれ聞こえてくる。 入ってみたことはないけれど、遠目にガラス戸の中を覗いてみると、 何やら物凄いア…

カートコバーンのこと

何日か前からカートコバーンについて書こうと思いながら、 何をどんなふうに書き始めたらいいのか、ぼんやりと考えているうちに、 結局、今日になってしまった。 4月8日はカートコバーンの遺体が見つかった日。 お昼のニュースで彼が永遠にいなくなってしま…

3月28日 LIVE AT 七面鳥

昨日の夜は渋谷の道玄坂にある七面鳥でライブでした。 昨日は、僕をライブに誘ってくれて、 ブッキングしてくれていた方が、 お店を退職する最後の日だった。 その最後の夜の最後の出番が僕だった。 音楽とは関係のない仕事に転職されるという話だった。 昨…

The Muffsを思い出した日曜日

昨日の日曜日は一歩も外に出ずに、午後からはずっと、 金曜日のライブでやる予定の曲を一人で繰り返し練習した。 長い時間、ヘッドフォンをしてキーボードを弾き続けていたら、 少し頭が痛くなってきたので、気分転換にアコギを適当に弾いていると、 馴染み…

3月28日の金曜日 渋谷 道玄坂の七面鳥でライブをします

歌詞がまだついていなかった曲を完成させた。 このブログと同じタイトルのJunji In The Rainという曲名にしようかと思ったけれど、 寸前でそれはやめた。 結局、EMPTY HEARTという曲名になった。 月曜日の朝、僕を引き裂く温かさの中に君を留めておこうとし…

DREAM BABY DREAM スプリングスティーンの新作を聞いて

ブルーススプリングスティーンの新しいアルバム、HIGH HOPESを繰り返し聞いている。 ブルースは、十代の後半、僕がロックにのめり込むきっかけになった人で、 それ以来、ずっと聞き続けてきた、僕にとって最も大きな存在だ。 今回のアルバムについては、カバ…

祝日の大掃除

今日は久しぶりに部屋の大掃除をした。 誰かが来る予定があるわけでもないけれど、窓の外の雪が残る街並みを眺めていたら、 急に、部屋中を綺麗にしてやろうという気持ちが湧き上がってきた。 CDの棚にかたづけられずに散らばっていたスティーブアールや カ…

LIVE AT 七面鳥

昨日は渋谷の道玄坂にある七面鳥でライブでした。 ライブの前はいつも、集客のことや、曲順や、 自分の持ち時間のことで頭がいっぱいになってしまう。 ライブが始まれば、さあ、これからというところで、あっという間に終わってしまう。 もっと、もっと、こ…

元気にやっていますか

先週、明日のライブに誘ってみようと、以前、一緒にやっていた バンドメンバーの一人に電話した。 バンドを辞めてから、彼とは三年ほど前に、一度電話で話したきりだったけれど、 何故か、今回のライブには来てくれるんじゃないかと、勝手に彼との再会の場面…

年の瀬にトムウェイツを聞きながら

特にクリスマスや年末らしいことは何もなかった。 ピアノを弾いて、曲を作って、ギターの弦を換えてチューニングをして、 クリスマスの夜には普段通りランニングをした。 あと数日で今年が終わるような気が全くしなかった。 年明けにはブルーススプリングス…

1月19日 渋谷 道玄坂の七面鳥でライブをします

人前で演奏するときは、駅の売店でリポビタンDを一本買って飲んでから、 その日の目的地へと向かう。 別に疲れを感じるとかではないけれど、行きかうスーツ姿のサラリーマンたちや 学生たちや恋人たちを眺めながら一気に飲み干すと、スイッチが入ったように…

グラムパーソンズの幽霊

グラムパーソンズはモハーヴェ砂漠に葬られた。 それは彼が望んでいたことだった。 グラムパーソンズの歌声を聞くと何とも言えない気持ちになる。 もしかしたら、何とも言えない気持ちの時に彼の歌を聞くのかもしれない。 僕の中では、俺たちに明日はないや…

リバプールの人

先週、ニュースで相撲を観戦するポールマッカートニーを見た。 一か月程前に演奏させてもらった新宿のライブバーのオーナーは 関係者が知り合いにいたので良い席でポールのライブが見れると嬉しそうに話していた。 リバプールを旅行して、ビートルズゆかりの…

65才の孤高のロッカー ウィリーナイル

前の記事を更新してから、気が付いたら二週間も経っていた。 凄まじく沈んだ気持ちで過ごしていたので、ブログのことなどは頭に浮かばなかった。 40才になって少しは変わったと思っていたけれど、結局は僕が本当に心を開ける場所は 音楽の中にしかないのだと…

リバーフェニックスの命日

1993年のハロウィンの夜にリバーフェニックスは亡くなった。 もう20年も経つのかと思うと驚かずにはいられない。 僕より三つ年上の彼のことはファンというよりも、あの何処にいても 居心地の悪さが滲み出ているような彼の演技、佇まいに親近感を持っていた。…

自伝を出版したモリッシー

モリッシーの自伝がヨーロッパで出版された。 今のところ日本語訳が出る予定はないようだけど、 イギリスではベストセラーになる勢いで売れているらしい。 何か大層な綺麗にまとまったストーリーを押し付けられるようで 自伝というのはあまり好きではないけ…

ルーリードが逝った

今朝のNHKのニュースでルーリードが亡くなったのを知った。 NHKのアナウンサーがルーリードの経歴を伝えているのを聞くのは不思議な感じだった。 特別ルーリード、ヴェルヴェットアンダーグラウンドのファンというわけでは なかったけれど、ヴェルヴェッツの…

歌詞を書く

メロディーやコード進行は出来上がっているけれど、 まだ歌詞が未完成の曲がたまっているので、 何曲かまとめて歌詞を書いている。 先に英詞にするか日本語にするかを決めて曲を作り始めることはなくて、 曲の輪郭がはっきりしてきたら自然に決まる。 メロデ…

路上 ケルアックを想いながら

ON THE ROAD,ビートジェネレーションの聖書、 ジャックケルアックの路上が映画になっている。 バップジャズのリズムとともに無軌道にアメリカ横断の旅を繰り返す 若者たちの一大叙事詩。

秋の夜長のストレイキャッツ

秋になったら、買っておいたまま、まだ読んでいない夏目漱石の明暗を読もうと、 少し前から本棚から出してある。 漱石の最後の作品で未完の長編。 漱石の長編では、僕がまだ読んでいない最後の一冊なので、 楽しみにして、わざわざ読まずにとっておいたのだ…

9月20日 LIVE at 七面鳥

先週の金曜日は渋谷の七面鳥でライブでした。 たくさん来て頂いて有難うございました。 久しぶりにドラム入りでやって楽しかったです。 また見に来てもらえれば嬉しいです。 Junji ライブで最後にやった曲です。 最近はピアノバージョンにアレンジを変えてや…

上野のスタジオ

昨日は上野のスタジオで金曜日のライブの最後のリハーサルをやった。 当日はサポートのドラムと二人でやるので昨日は二人でやったけれど、 一人で練習する時も最近はこのスタジオでやっている。 東京でバンドをやるようになってからは、リハのスタジオは新宿…

There Is A Light That Never Goes Out

There Is A Light That Never Goes Out, ジョニーマーが歌うとは思わなかった。 一昨日の夜中にyoutubeで見つけて、何回も何回も繰り返し見てしまった。 この世で最も美しいバンドのこの世で最も美しい曲。 去年の春、兄と行ったモリッシーのZepp Tokyoのラ…

曲ができるとき

曲を作るのに、あらかじめ次はメロウな曲を作ろうとか、 ロックな激しい曲を作ろうとか、誰それのような感じにしようとかは一切考えない。 そういうふうに考えて作る方が、曲を作るのは簡単なのだけれども、そのやり方だと、 絶対に頭の中で考えた以上にはな…

今夜 ジャングルランドで

先週、実家に帰った時にブルーススプリングスティーンのBorn To Runを聞いた。 1975年に発表されたロックの歴史に燦然と輝く名作。 このアルバムによってスプリングスティーンは新しい時代のロックの救世主となり、 その後、アメリカを代表する国民的なアー…