Junji In The Rain

自分の音楽、自分の大好きな音楽の話など

歌詞を書く

メロディーやコード進行は出来上がっているけれど、

まだ歌詞が未完成の曲がたまっているので、

何曲かまとめて歌詞を書いている。

 

先に英詞にするか日本語にするかを決めて曲を作り始めることはなくて、

曲の輪郭がはっきりしてきたら自然に決まる。

 メロディーと大まかなアレンジが決まったら簡単な仮の歌詞を書いておいて、

いざ完成させるときには、それを読み返しながら考えていくのだけれど、

その仮の歌詞がなかなか怖い。

曲から浮かんだイメージのままに、ほとんど何も考えずにメロディーに合う言葉を

つなぎ合わせているだけで、文法もいい加減で辻褄も合っていなければ、

何についてのことなのかもさっぱり分からない。

 

半分寝とぼけた子供が書いた作文のような、不気味な影絵の物語のような世界が

僕にしか読むことは不可能な象形文字のような見事な字で書き散らされている。

しかも色々と考えているうちに、このままでもいいんじゃないか、

適当に書いておいたこっちの歌詞の方が意味深で面白いんじゃないかと

真剣に思えてくるので、さらに恐ろしくなってくる。

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歌詞を書くことに集中するのは難しい。

テーブルの上の真っ白な紙を前に何かを考えているように装ってみても、

実は何も考えてなく、カーテンのシミの模様や窓の外の空を見るでもなく

ただ眺めているだけで、一人はっと我に返ると時間だけが過ぎている。

 何も思い浮かばないときには短い時間でも寝ると、起きた後には探していた言葉が

自然に見つかることが多いので、それを口実に隙さえあれば無駄に眠っている。

そして夜は眠れなかったり、すぐに目が覚めたりして、また歌詞を書きだすのだけれど、

そんな気が滅入りそうな真夜中や明け方にこそ没頭できる。

 

歌詞を書くことはダルマに目を入れるような感じで、曲に命を吹き込こむような、

メロディーを作るのとはまた違う満足感がある。

 そういう訳で、今日もしっかりと余分な睡眠をとったので、

眠れない代わりに良い歌詞が書けるんじゃないかと期待しています。